NEW 新型コロナウイルス第2波への対応 その2 20/5/21

続きです。

まず、感染症に対しての有効な手段は、  

 

 1.なにしろ寝ること。

 寝るというのは、身体の疲れを取る最も有効な方法です。睡眠不足は、必ず免疫を下げます。もちろん、深い睡眠ほどよいのですが、よく眠れなくても、少なくとも横になっていることで、立っている時のように頭のてっぺんまで血を送らなくてすむのでかなり心臓を動かすエネルギーを温存できます。

  普段、体力に自信のある人、比較的充実している人は、特に大きなストレスがなければ、なんとか生命力と折り合いをつけてがんばれます。

 しかし、普段から100%でがんばってる人は、自身の持つエネルギーのほとんどを仕事やその他の悩み事の解決などに使用していますから、ウイルスが侵入してきた時に戦う余力は残っていません(ウイルスはかなり大きな想定外のストレスです)。そういう状況にいる人は高い確率で発症します。

 普段から体力、気力を消耗している場合、症状は強く出ます。気力もです。

 神経を使う環境にいる人も気を付けなければなりませんね。

 残念ながら、睡眠に変わる薬はありません。たまに、ショートスリーパーと言って、短時間睡眠(3~4時間)でも体調が悪くないという人もいますが、このタイプはブレーキが壊れているか、効きが悪くなっている可能性があります。コロナじゃなくても、ある日突然具合が悪くなることがありますので、生活習慣の改善が必要です。

 

 2.次に身体を温める。

 体温を1度上げるとガンにならないと、生前の安保徹先生が言っていましたが、ガンのみならず、いろいろな病気に罹りにくくなります。体温が上がると身体の内蔵諸器官が活性化し代謝が上がります。するとそこらにうようよしている微細なウイルスや細菌は簡単に退治してくれます。普段から冷え症を自覚している人は、積極的に体温を上げることにより風邪を引きにくくなり、大病をしにくくなります。

 しかし、中には、自分は冷えていない。むしろいつも暑くてたまらないという人がいます。特に更年期の女性や中年以降の太り気味の人(若い人にもいることはいますが)。

 このタイプの人は体内で、熱のあり方に偏りがあるのです。上半身ばかり暑くて、下半身は冷えている。あるいは、内臓は熱を持っていて、体表はいつも汗ばんでいて冷えていると言ったケースですね。   

 さて、温めるにはそれ以外にも意味があります。例えば体内にウイルスや細菌が侵入してきた場合、人体の生理上、それらの侵入物を熱で焼き殺そうとします。そのために発熱します。

 風邪を引いて熱が出るのは、ウイルスのせいではなくて焼き殺そうとしてのことなのです。

 ですから、この熱は極力下げない方がいいのです。 

 では、なすすべなくひたすら耐えるべきなのか?

 いいえ、もっと熱を上げちゃいましょう。

 40度を超えるような高熱の場合は、熱で脳細胞が固まり、ゆで卵のようになって脳症を起こしかねませんから、その時は一時的に解熱しなければけません。このケースは相当な重症ですから長引くことを覚悟して、西洋医学を主に養生することをお勧めします。

 漢方では、麻黄湯や葛根湯、生薬では蝉の抜け殻やミミズを使いますがよく効くようですよ。

 

 また、布団にくるまり、足が冷たければ(熱が上昇する時は足が冷たいことが多い)靴下を履き、紅茶に蜂蜜と生姜を入れて飲んで、何しろ温かくして寝る。

 生姜には、体を温める作用があります。冬、気温の低い時には中から温めて代謝を上げる。

 夏は温めて、その後発汗して体温を下げるという、同じ作用なのに両極端の結果が得られます。

 ただし、気を付けるべきことは、ちょっと胃腸に負担がかかることがあるということです。胃腸の弱い人は取りすぎないよう注意が必要です。

 寝る直前には、熱めのお風呂で半身浴をするとさらに効果的です。ただし、やり過ぎるとのぼせてきますのでほどほどに。 

 

3.ストレスを溜めない。

  免疫力はストレスで下がります。それは、ストレスを感じるとアドレナリンが出ると言う話は聞いたことがあると思います。その状態は、心拍数を上げたり、興奮状態を作り出します。これが続くとリラックスできないので、アセチルコリンやセロトニンといった睡眠や幸福感を演出するホルモンが出にくくなってしまいます。

 普段から、いらいらしたりくよくよすることを減らし、1日に1度は笑うなど、物事をよい方向に考えるトレーニングが必要です。ときには、開き直る勇気を持つことも。

 

  東洋思想では、最近はやりの自己実現(やれば何でもできるみたいな)だけでなく、自己評価や自己満足という心の在り方を認めています。(今日は、これだけでもできたからよかった。とりあえずこれで満足、あとは明日、みたいな感覚)

 全ての人がオールマイティーにできなければならないという風潮は西洋的な考え方で、不器用な自分としてはちょっと窮屈です(あらら、ぼやきになってしまいました)。 

 最後に、気持ちが弱く、消極的でくよくよしやすい、落ち込むと長いというようなどちらかというと陰的な性質の人は、怖れに負けやすくなります。テレビの報道はそこを突いてきます。どんどんマイナスな情報を流すことで、私たちの意識を膠着させて人をコントロールする支配欲を満たそうとしています。

 今は、できるだけ報道番組を見ないで、バラエティーや他の番組を見るようにしましょう。また、インターネットの世界には明るい報道もたくさん見つかります。

 

 もう、コロナ騒ぎはほとんど終息です。勇気を持って動き出しましょう。心配でしたら、常に携帯用の消毒アルコールを持って、何かに触ったらシュッとかけるよう心がけていれば安心です。感染の基本は物からです。

 

  反対に、強く積極的で陽的な気質を持った人は、もう、この閉塞感だらけの生活にうんざりしているはずです。どんどん外に出て、この機会をチャンスと捉え、今後の冷え切った経済活動に寄与してください。 

 ただし、やり過ぎないように。

 陽的な人は、ややもすると心のタガが外れやすくなったりします。自粛警察というように溜まった鬱憤をどこかにぶつけようとしている人達のターゲットにならないよう気を付けながら発散してください。

  あくまでも、ここでは、日本国内、日本人のケースを想定して書いています。海外では、驚くほどたくさんの人が重症化し、死亡しています。1日も早く、この惨状が終息するよう心からお祈り致します。